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全国のおすすめスポットやグルメいろいろ。

ライターのオリジナリティ

寄稿している「Travel.jpたびねす」は、ライター陣が個性豊かで、見ていると面白い。全国のスポットガイドを見ながら行きたい場所を探すのも楽しいですが、お気に入りのライターさんを探すのもまた、楽しみのひとつです。

 

それぞれ、得意分野・地域も違いますし、同じ場所を書いていても視点は違う。文体も違う。

 

そうやって、ある程度ライターの個性を出せる場所が最近のWEBメディアだと思いますが、ライターさんの個性をひとつひとつ眺めながら楽しいなと感じるのは、ライターとしての仕事っていうものを考えさせられるからかもしれません。

 

私は、自分のやっているライターとしての仕事っていうのは「翻訳」だと思っていて、情報を持っている・発信したい人と、読む人を言葉っていう技術で適切につなげるのが自分の役割だと思っています。

それ以上でもそれ以下でもなくて、シンプルに自分の役割を果たせたらと。

 

 

なので、クセのない読みやすい文章を書きたいと思いますし、独創的な言い回しも好みません。漢字とひらがなのバランスは、「より一般的」な方を選びますし、要は、文章からオリジナリティをなるべく省くように意識しています(っていっても、未熟なのでクセ出るし、読みやすいとはいいがたいんですけど・・・)。

 

でも、同じ仕事をしていても、違う向き合い方する方もいて、オリジナリティや独自の視点が記事に反映されてて、それがとても魅力的な方もいます。

オリジナリティのある面白い記事を読むと、あー自分は個性ないなー、なんて思うんですけどね。

 

思い出す自分の原点は、「思っていたことを言葉にしてくれてありがとう」。もう何年も前に言われたことで、若い社員さんをインタビューした記事でした。

自分より年下の方で、まったく違う仕事で、異性で、正直言って書きながらあちこち矛盾してるように感じて理解できなくて(笑)もう、極力自分のフィルター通さず、聞いたことをそのまままとめて書いたんですが。

そのときにすごく感謝されて、「そっか、何かを言語化することって、それだけで価値のあることなんだな」って感じました。

 

一事が万事それってわけではないですが、私が書いたものに対して感謝される時っていうのは、独自の視点やオリジナリティではなくて「思ってたことが文章になってて嬉しい」とか「そうそうそれが言いたかった」とか、そんな褒められ方な気がします。

・・・芸風かな。オリジナリティがないっていうのも。