奈良の美しい夕暮れが見られる場所…って、いつか何かで見た東大寺二月堂。
私の記憶にあるのは夏の景色、ドラマチックな残照って感じだったんですけど、この日は春の夕暮れという感じの空。クリアではなく、もやがかかったような柔らかい景色が、その日感じた奈良の印象と合っていて、とても素敵に思えました。
そんなわけで、ずっと行きたかった場所に行ってきた記録。
東大寺二月堂。の前に、奈良公園うろうろ
奈良・東大寺というと、説明不要なくらいでしょうか。ひろーい奈良公園があって、鹿がいっぱいいて、大仏さまのいる場所です。関西出身の人々は、遠足で必ず訪れるような気が。
ご多分にもれず私も訪れたことはあるのですが、鹿と大仏のイメージしかなかったのですよね。あんなに広い敷地であることや、二月堂や三月堂があること、小さな神社もあること…などは当時知らなかったことです。
今回、二月堂に行ってみたいーと言うと付き合ってくれた友人も奈良は久しぶりらしく。二人で鹿と触れ合い大仏さまに会いに行くところからスタートしました。笑
奈良公園の鹿。
日曜の午後だったからでしょーか。どうもお腹いっぱいみたいで、鹿せんべいも華麗にスルー！カップルが鹿せんべいあげてて、鹿に何度も差し出すも、無反応。
……っていうくだりをずーっと眺めていた我々でした。
で、ここが大仏殿。
桜が満開でした！そして、大仏さまはたいそう大きかったです。しょーもない感想ですみません……
それにしても東大寺に限らず、奈良のお寺ってなんか大きくないですか？いま関東民なので鎌倉はときどき行くものの、サイズ感ぜんぜん違う気がするんですけど！
二月堂にて夕暮れを待つ
二月堂は、この大仏殿から脇の道を上っていった高台にあります。大仏殿から10分～15分くらいかな？三月堂が隣にあって、こちらも見たかったんですが残念ながら時間が間に合わず。自販機でお茶買って、のんびり座って夕日待ち。
奈良の夕暮れ。奈良、五重塔がいちばん高い建物なのですってね。あまり高い建物がなく、空が広くてちょっとぼやっとしている感じがまた、春っぽくて素敵でした。
常夜灯がともって、少しずつ暗くなっていくのを待ち……
っと、そんなことをしながらさらに景色を楽しんで…ってしていると、いつのまにか日はとっぷり暮れましてｗｗまさかの「最後の二人」に！！
真っ暗な中、いのししや鹿におびえながら帰ることとなりました💦
女性の方は特にお気を付けて。かなり暗いので、一人なら、人が完全に引いてしまう前に帰るほうがいいと思います。というわけで、ホテルは徒歩圏だったので「えっ暗い」「ほんま暗い」「鹿どこいった」など話しつつ、そのまま歩いて帰りました。
ちなみに、二月堂徒歩圏で、今回泊まったホテルはここ。
行きたい場所に行くということ
それにしても、この二月堂に「行ってみたいな～」と思ったのはもう7年くらい前のこと。上の子が生まれる前です。
ここが子供向けの場所じゃないからっていうのもありますが、「行きたい場所に行く」っていう、独身時代なら思いついた翌日にでもやっていたようなことも、今となっては7年越しで行くような世界。それが子育てというものかもしれず、そういう意味では自分は不自由になったと思います。
でも子供たちはいちばんの宝ですし、多少不自由なぶん「個人の時間」は格別だな、ということも同時に思いました。
こういう個人の時間はやっぱり自分にとって必要なものだと思うし、下の子も三歳を過ぎた今、ときどき旅に出ることを習慣化したいなぁとつくづく思う(^^;
私が仕事をするいちばんの理由は「自分も含めた家族のため」ですが、私個人のこういう時間のためにも仕事をしよう。
そんなことを思った東大寺二月堂の夕暮れ、でした。
