おしゃれで開放的な横浜は素敵だけど、最近はときどき鎌倉に行っています。
北鎌倉駅降りてすぐの、「御菓子司こまき」の和菓子。感動するくらいキレイ。あじさいの名所が多いだけあって、この時期はたくさんの人で賑わうみたいです。
鎌倉は本当にお寺や神社がいっぱい。この土地の地形や歴史をぜんぜん知らない私は、あちこち歩いて少しずつ馴染んでいっているところです。
それでも、わからないなりに敬虔な気持ちを持つ瞬間はあって、昔からあるお寺の空気に触れると、ぴっと背筋が伸びます。
円覚寺。
浄智寺。
源氏山公園。
銭洗弁天。
お線香の香りで思い出すのかもしれませんが、お寺を訪れたときに、真っ先に思い出すのが母方の祖母のこと。旭川の古い古い家に住んでいて、大きな仏壇があっていつもお線香のにおいがしました。
吹き抜けていく風や、古い建物ならではのしんとした空気、いろんなものを吸い取るような不思議な静寂、なつかしく思い出します。
小さい頃、私は何にもできないくせに子供扱いされることはすごく嫌で、よくイライラしてた記憶があります。
祖母とは一年に一度会うくらいでしたが、別れるときにいつも言われたのは「ちゃんと勉強しろよ、父さんと母さんちゃんと守れよ。しっかりするんだぞ」っていう言葉。
祖母は何の気なしに言っていた言葉なんでしょうが、なんだか自分をきちんと扱ってくれているようで、可愛いって100回言われるよりも嬉しかったんです(35歳の今は、可愛いっていわれる方が断然嬉しいですけど・・・)。
なんでも自分を受け入れてくれるというよりは、襟を正して会う相手だった祖母。
仏様に向き合う時、祖母に向かうのとよく似た気持ちを感じます。最近では、祖母に語り掛けるような感覚かもしれません。亡くなってから何年経ったかなぁ。
あじさいで有名な長谷寺にも行きました。
見事でしたが、人が多い💦 この時期は、「名所」って呼ばれる場所以外に行くほうが風情があるかも・・・と思ったりします。
あじさい自体は、あちこちに咲いてますしね。
近年は小さな子供がいるので雨の日は苦痛以外の何物でもないですが、そういえばずっと雨の日って好きだったなーと、あじさいを見て思い出した日でした。
なんだか癒される花。